警視庁サイバー犯罪対策課は10月29日、スマホの無料通信アプリ「LINE(ライン)」のアカウントが乗っ取られ、電子マネーをだまし取られる被害が6月4日〜10月27日までの間に、東京都内で368件発生し、被害総額は約2800万円に上ったと発表した。金銭的な被害がなかったケースを含めると、計657件の相談や被害届があったという。朝日新聞デジタルなどが報じた。
サイバー犯罪対策課によると、最初に被害を把握したのは6月4日。LINEのIDとパスワードが無断で使われて不正ログインされたうえ、多くの友人に「近くのコンビニで電子マネーを買うのを手伝って」などと求めるメッセージが送られていた。7月には都内の女性が、友人になりすました何者かの依頼に応じて、プリペイドカード80万円分をだましとられた。
(LINE乗っ取り、被害2800万円 相談など657件:朝日新聞デジタルより 2014/10/29 11:28)
だまし取られた電子マネーはゲームの利用料金などに流用されており、同課は7月22日に、都内で100件、総額約650万円分の被害があったと発表していた。
これを受けて、LINEがの暗証番号の入力による本人確認手順を義務づけたほか、電子マネーサービスを提供する会社が注意を呼びかけたり、詐欺が発覚した場合にはアカウントの利用を停止するなどの措置を取るなどの対策を行い、被害は大幅に減少。都内では10月中旬以降、警察への届け出はないという。
同課は不正アクセス禁止法違反や詐欺容疑で捜査を進めている。
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