セブン&アイ・ホールディングスが、グループ傘下の百貨店やスーパーなどで扱う商品をネット通販で購入すれば、最速で当日中に「セブン-イレブン」で受け取れるサービスを始めることが、10月29日、分かった。
セブン&アイの担当者はハフポスト日本版の取材に対し、例えば、午前7時など出勤前にネットで注文すれば当日の午後7時の帰宅時などに店頭で商品を受け取れたり、夜中に注文すれば翌朝出勤時に受け取れたりなどの案を考えていると話した。具体的な注文締切と配送時間については、今後検討するという。
取り組み内容について、産経ニュースは次のように報じている。
来年秋にも首都圏のセブンーイレブン約7000店でスタートし、順次拡大する。店舗での受け取りは送料無料とする。(中略)セブン&アイでは埼玉県久喜市にグループのネット事業の物流拠点を近く稼働させる。ここにイトーヨーカ堂、そごう・西武、ロフト、赤ちゃん本舗などの商品を集める。各社に入ったネット通販の注文に応じて、指定されたセブンーイレブンの店舗に商品を搬送する。
(セブン&アイ、ネット通販で最速即日配達 来年秋にも首都圏で - 産経ニュースより 2014/10/29 09:56)
セブン&アイでは、ネットとリアル店舗の違いを意識せず買物ができる「オムニチャネル」戦略を2013年度下期から推進している。グループ全体で取り扱っている約300万点の商品を、グループ約18,000の店舗とインターネットを組み合わせることで、顧客がいつでも必要な時に好きな場所で買物を楽しめ、商品の受け取りができるというものだ。
現在は、セブン&アイの通販サイト「セブンネット」で注文したものを希望する場所のイトーヨーカドーで受け取ったり、そごう・西武のショッピングサイト「e.デパート」で注文したものをセブン-イレブンで受け取ったりすることができる。鈴木敏文会長はオムニチャネル戦略について、「顧客の買い物全体のなかで、グループでどれだけのシェアをしめていくかということは、大きな意味を持つ」と話しており、さらなる取り組みの強化を行っていく方針だという。
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