「SMバー」宮沢洋一経産相の政治活動費問題、海外はどう報じたか

宮沢洋一経済産業相の政治活動費問題を海外はどのように報じたのか。
時事通信社

宮沢洋一経済産業相の資金管理団体「宮沢会」が2010年、広島市内のSMバーに、交際費の名目で約1万8千円の政治活動費を支出していたことがわかり、宮沢氏は10月23日午前、記者団に「支出したのは事実。私自身は全く行っていない」と弁明した。このニュースについては海外はどのように報じたのかを紹介する。

■ロイターUK版「S&Mバー」

ロイターUK版は、「日本の新経産相の支持団体がS&Mバーに資金を使っていた」と題した記事で速報した。記事は「宮沢氏は、彼の支援団体が選挙区の広島で、サド・マゾヒズムをテーマにしたバーで1万8230円を支払ったことをニュースで知ったと述べた」としている。

また、宮沢事務所がロイターに対し「報告書に掲載した日の宮沢のスケジュールがあるが、彼は行っていない」と述べたという。

なお、この記事はYahoo ニュース US版にも掲載された。シンガポール最大のザ・ストレーツ・タイムズ紙も同記事を配信しているが、「S&Mバー」という言葉が「いやらしいバー」と置き換えられた。

■ブルームバーグ「ボンデージバー」

ブルームバーグは「安倍首相の閣僚は、側近が政治資金をボンデージバーに使ったと述べた=報道」というタイトルの記事で報じた。記事は、「安倍氏の鉄壁の支配力が失われつつある」とする上智大学の中野晃一教授の発言を紹介した。

■BBC「Sexクラブ」

イギリスBBCは記事のタイトルに「Sexクラブ」という言葉を使った。記事は「私はそこに行かなかった。本当だ」と宮沢氏が強調したことを紹介し、「誤って計上された」として、収支報告書を修正する計画であることを伝えた。

■シンガポールのテレビ局「Sex バー」

シンガポールのテレビ局、チャンネル・ニュース・アジアは「日本では今週3回めの政治スキャンダルに襲われた」として、「新任の経産相が、彼の手下がSexバーで公金を使ったことを自認した」とするAFPの記事を報じた。記事ではこの施設について「女性をロープでしばったり、折檻する施設」と説明している。

マレーシアのマレー・メールやタイの英字紙・ネーションも同記事を配信した。

オーストラリアの公共放送・ABCもこの記事を配信したが、「ヒロシマ」という地名を記事タイトルに入れている。

■インドネシア紙「SEXスキャンダル」

インドネシアのトリビューン・ニュース紙はSMバーの詳細について説明。「体にろうそくを垂らしたり、性的興奮のために女性を縛ったりする暴力的な店」としている。

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