政治資金をめぐる問題で10月20日に辞任した小渕優子経産相に続き、松島みどり法相も辞任する意向を固めた。NHKニュースが報じた。
松島法務大臣は、みずからの選挙区の祭りで、『うちわ』を配ったとして野党から追及されている問題で、国会審議や法務行政などにこれ以上、影響が出ることは避けたいなどとして、閣僚を辞任する意向を固めました。
(松島法相 辞任の意向固める NHKニュース 2014/10/20 12:00)
うちわ問題は7日の参院本会議で、民主党の蓮舫参院議員が取りあげた。蓮舫氏によると、松島法相の自分の選挙区である東京都墨田区と荒川区のお祭りで自身のイラストや名前が入ったうちわを配布。これが、公職選挙法が寄付を禁じる「物品」に当たると指摘。実物のうちわを手に「公選法違反ではないか」と批判した。日刊スポーツが以下のように報じている。
どこからどうみても、うちわなのだが、蓮舫氏の指摘に松島氏は「うちわと解釈されるなら、うちわとしても仕方ない」ととぼけ、「個人的には寄付には当たらないと解釈している」「党議資料だ」と反論。しかし、元祖仕分け人・蓮舫氏から「法律を自分の都合よく解釈しないでほしい」と追及されるうちに、思わず「このうちわは…」と認めてしまい、委員会室は爆笑と怒号で騒然となった。
(松島法相うちわ否定も「このうちわは…」 nikkansports.com 2014/10/07 13:03)
民主党の榛葉賀津也・参院国対委員長は7日、「公選法に違反しているのは明らかだ。お辞めになった方がいい」と自発的な辞任を求めた。
これに対し、菅義偉官房長官は同日の会見で「何らかの疑念を持たれるのであれば、必要に応じて説明を尽くすべきだ」と指摘。安倍晋三首相も、「有価物という認識があったかどうか。疑いを受けている以上、こうしたものの配布を行わないことが望ましい」と反省を求めていた。
9月3日に発足した第2次安倍改造内閣には、小渕、松島両氏を含め史上最多タイの5人の女性閣僚が入閣した。女性活用にこだわる首相の強い意向が反映されたが、小渕氏は辞任、松島氏も辞任する方向になった。閣僚が次々と辞任して崩壊につながった、第1次安倍政権の二の舞になる可能性も出てきた。
■Twitter上にアップされた松島みどり法相の「うちわ」
【UPDATE】NHKニュースによると、松島みどり法相が安倍首相に辞表を提出した。「うちわ」を配布した問題で、国会審議への影響を避けるためだという。(2014/10/20 13:38)
【UPDATE】NHKの放送によると、安倍首相は松島みどり法相の辞表を受理した。同じく辞任した小渕優子経産相とあわせて、20日中に後任人事を急ぐ見込み。(2014/10/20 14:03)
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