ガゼル、ラクダ、イヌ、ハト、ウマ、ネコ、ウサギ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ニワトリ……。アラブの砂漠に11種約200匹の動物たちと暮らす家族がいる。
まずは、写真を見ていただこう。
これらの写真は、10月8日に発売された写真集『砂漠のわが家』(幻冬舎)に収録されている。11種の動物たちを紹介しながら、広大な砂漠を散歩する様子や、種を超えた動物たちの交流が、アラブ首長国連邦(UAE)の美しい景色とともに掲載されている。
この写真集の著者、美奈子アルケトビさんは、アラブ人との結婚を機にUAEに移住。砂漠にある家で新婚生活を始めたときに、夫と「気ままに生活したいし、動物を飼うのはやめよう」と決めたにも関わらず、多種多様な動物たちと暮らすようになったという。
「みんなそれぞれワケあって、わが家の家族になりました」という一文からはじまる本書。巻末のエッセイには、生後1日で母を失った野生動物ガゼル、翼が折れたハトとの出会いなど、ワケあって200匹の動物たちが「家族」になった10年間の物語が描かれており、夫婦が試行錯誤を重ねて葛藤しながら、動物たちと心を通わせていく様子が伝わってくる。
美奈子さんは、自身のブログで「大量の写真と、大量の思い、それを95ページにおさめるのは、とても難しかった」と振り返りながらも「小さな本ですが、思いはギュッとつまっています」と抱負を語る。
担当編集者は、写真集の制作にあたり、砂漠の色を再現することにもこだわったという。ハフポスト日本版に「美奈子アルケトビさんにもらった砂漠の砂を見本にして、色味にもこだわりました。アラビア語はすべて旦那さんが書いてくれました。ガゼルやラクダといった砂漠ならではの動物が見られるのはもちろんのこと、ネコ、イヌ、ハトなどの見慣れた動物が砂漠を散歩する様子も、新鮮な驚きがあります。心がちょっと疲れた時に、眺めていただきたい一冊です」と見どころを語った。
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