テキサス州ダラス郡保安官事務所の発表によると、アメリカ時間10月8日、同事務所に勤務するマイケル・モニング保安官代理(副保安官)が、エボラ出血熱の疑いがある症状を示し、自ら診察を受けに行った診療所から、病院へと運ばれた。モニング氏の感染が確認された場合、アメリカ国内では2人目の感染者になる。
ダンカン氏は、リベリアからアメリカに入国した後、9月28日にダラスの病院に入院し、エボラ出血熱への感染が確認された。同氏は10月8日に病院で死亡した。
地元のニュースサイト「WFAA」の報道によれば、モニング氏は隔離命令書にサインをもらうために、ダンカン氏のアパートの部屋に入ったという。その際、防護服は着用していなかった。
テキサス州フリスコ市当局は、10月8日に声明を発表し、「エボラ出血熱の徴候と症状を示している患者」の存在が確認されたことを明らかにした。また、ダラスにある「テキサス長老派教会病院」も、エボラウイルスと接触した可能性のある患者が、緊急治療室に収容されたと発表している。
しかし、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のトム・フリーデン長官は、モニング氏の症状が確かにエボラ出血熱によるものかどうか、あるいはモニング氏とダンカン氏に直接的な接触があったかどうかは、まだ確認できていないと述べた。
現在テキサス州では、ダンカン氏と接触した可能性のある48人の健康状態がモニタリングされているが、モニング氏はこの48人には含まれていなかった。フリーデン長官によると、48人の中に感染を示唆する症状を示している者はいないという。
モニング氏の息子ローガン・モニング氏は、「ダラス・モーニング・ニュース」に対し、父親は先週から自分で体温をチェックしており、8日朝に疲労と胃痛を訴えて、医師の診察を受けに行ったと語った。
「父があのアパートにいた時間はとても短かったし、ダンカン氏や彼の体液の類いとの接触もなかった。われわれ家族としては、とにかく父が大丈夫であるという知らせを待つだけだ」
フリスコ市当局はその後、感染の可能性はかなり少ないが、今後も注意深く経過を見守っていくと発表している。
文末のスライドショーでは、エボラ出血熱の初期症状を紹介している。
[Amanda L. Chang & Anna Almendrala(English) 日本語版:水書健司/ガリレオ]
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