大阪市は10月2日、市の中心部を縦断するメインストリート「御堂筋」に、自転車専用道路を作る構想を明らかにした。現在の6車線を4車線に減らし、閉鎖した側道に自転車専用道を設けるという。早ければ2016年度から使えるようになるという。産経ニュースが報じた。
対象は新橋~難波西口交差点の約1・2キロ。幅約5メートルの側道部分に自転車専用レーンを整備し、余ったスペースを歩道拡幅に使う。現在は側道が荷降ろしにも使われているため、側道と本線を隔てる植え込みを縮小し、本線の端に停車スペースを確保する。
市は昨年11月に同区間で側道への車の進入を規制し、自転車レーンや歩道として使う社会実験を実施。同区間を含む約3・5キロの本線を車が通過する時間は30秒~4分程度長くなったものの、歩行者や自転車利用者から好評だった。
(産経ニュース『橋下市長「パリのシャンゼリゼ」目指す-大阪・ミナミ、御堂筋に自転車専用レーンと歩行者スペースに』より 2014/10/03 00:40)
発表資料によると、御堂筋は約40年前に比べて自動車の交通量が4〜5割減少しているのに対し、自転車の交通量は6〜7倍に増加。歩行者と自転車が一緒に歩道を使っているため、歩行者が歩きにくい状況となっている。
橋下市長はこの日の会見で、「車のための御堂筋から自転車・歩行者のための御堂筋に変える」「単に通過道路とするのではなく、楽しむことができる空間にしたい。遠ロの周辺も、銀行などではなく楽しめる店などの誘致をかけている」などと述べ、大阪のメインストリートをパリのシャンゼリゼ通りのように、歩行者らにとって快適な通りに変えたいとする考えを示した。
市は、この区間の北側(淀屋橋―新橋、約1.9キロ)についても10月9〜19日に社会実験を実施するとしており、将来的にはこの区間にも自転車専用道路を設ける検討をしている。
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