イラクとシリアで活動する過激派組織「イスラム国」は9月13日、新たにイギリス人とみられる人質男性を殺害する映像をインターネット上に公開した。イスラム国が、敵対する欧米への警告として人質を殺害するのは、8月以降、アメリカ人ジャーナリスト2人に続き3人目となる。朝日新聞デジタルなどが報じた。
新たに殺害されたとみられるのは、英国人デービッド・ヘインズ氏(44)。シリアでフランス系NGOの職員として働いていた昨年3月、誘拐されたという。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、ヘインズさんは殺害される直前、キャメロン英首相に向けて「ブレア元首相と同様、自ら進んでイスラム国に敵対する米国に同調した」などと非難の言葉を述べた。キャメロン氏は13日、「完全に悪魔の行いだ。どれだけ時間がかかっても必ず犯人を捕まえ、裁きを受けさせる」とする声明を出した。
(朝日新聞デジタル『「イスラム国」、英国人殺害か ネット上に映像公開』より 2014/09/14 10:55)
ヘインズさんは、9月初めに公開された2人目のアメリカ人人質殺害の映像の中で、殺害が予告されていた。
ヘインズさんの親族はイギリス外務省を通じて声明を発表した。NHKニュースが次のように報じている。
イスラム過激派組織「イスラム国」に殺害されたとみられる男性の親族はイギリス外務省を通じて声明を発表しました。
この中で、親族は「彼は相手の宗教や信条、それに人種に関係なく援助が必要な人を支援していた。私たちは彼のことを忘れることはありません」と述べています。
(NHKニュース『「イスラム国」が英国人殺害か 映像を公開』より 2014/09/14 10:09)
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