テニスの4大大会「全米オープン」は9月6日、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで男子シングルス準決勝が行われ、錦織圭(24)=日清食品=が世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)をセットカウント3-1で下して決勝進出を決めた。4大大会のシングルスで日本選手が決勝に進む史上初の快挙を達成した。NHKニュースなどが報じた。
錦織選手は、立ち上がりで相手のサーブが甘くなったころを攻め、第1セットを6-4で取りましたが、第2セットは1-6で落としました。第3セットは錦織選手が正確なショットで粘り強く攻め、タイブレークの末、7-6で取ってセットカウント2対1とリードしました。そして、第4セットは錦織選手が勝負どころでのサービスエースとコートの両サイドを突く正確なショットでジョコビッチ選手との打ち合いを制して6-3で取り、セットカウント3対1で決勝進出を果たしました。
(NHKニュース「錦織が決勝進出 日本選手初の快挙」より 2014/09/07 04:12)
日刊スポーツによると、この日の気温は35度。錦織は何度も飛び跳ねて、うれしさを体現し、英語でのインタビューでは「何が起こっているのか分からない、初めてのセミファイナルだし」と答えた。
「うれしいですね。世界NO・1のプレーヤーに勝って、内容もよかった。2セット目を取られて、ジョコビッチの本当の強さが出てきたので、そこから勝てたというのはうれしい。2セット目を取られた後、中に入っていこうと。後半、中に入って(ラケットを)振り切ることが出来た。最高の気分です」
(日刊スポーツ『錦織「何が起こっているのか分からない」』より 2014/09/07 04:54)
今大会は右足親指のケガで一時は出場も危ぶまれたが、4回戦でミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、準々決勝はスタニスラス・ワウリンカ(スイス)と、ともに4時間を越えるフルセットの死闘を演じ、海外メディアから「マラソン・マン」と報じられた。準決勝で錦織と戦ったジョコビッチも、インタビューで錦織を賞賛した。
--暑くてコンディションが悪かったのではないですか?
それはどちらのプレイヤーにとっても同じこと。このような状態でプレイするのは簡単ではない。しかし、彼のほうがより長く、コートに立っていた。だからコンディションを言い訳にはできない。
--5セット目までもつれ込んだ2試合を制した彼の強さに、驚かれたのではないですか?
2日間の休みがあったので、他の2試合とは違うと思っていた。このトーナメントの前は彼はプレイしていなかったので、大きなチャンスだったと思う。このトーナメントに準備して望むことができる。彼は素晴らしいプレイをした。彼の努力を祝福したい。いい選手になった。
(全米オープン公式サイト「An Interview With: Novak Djokovic」より 2014/09/06)
決勝は8日午後5時(日本時間9日午前6時)に行われ、マリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する。
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