国際天文学連合(IAU)は、太陽系の外にある惑星の名前を公募し、一般からのネット投票で決めると発表した。個人では応募できず、学校の天文部や天文クラブなどの団体のみが応募できる。投票はネットを通じて広く一般からも受け付ける予定だ。
IAUは世界の天文学者によって構成された組織で、1919年に設立されて以降、100年近くにわたって天体の名前を決めてきたが一般から名称を公募するのはこれが初めてだ。
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太陽系外惑星とは、太陽以外の恒星の周囲を回る惑星のこと。存在は予想されていたが長らく発見できず、観測技術が向上した1990年代に初めて見つかった。NASAの発表によると、2014年7月現在で1700個以上発見されている。
IAUでは305個の太陽系外惑星をリストアップした。この中で惑星系を厳選した上で、10月から募集開始。一般によるネット投票は2015年3月から開始され、同年8月にハワイのホノルルで開かれるIAU総会で発表される。
IAUの説明によると、名前の条件はアルファベットで16文字以内の1つの単語。どんな言語でも構わないが発音できること。存命中の人物やペットの名前、企業名、著作権がある名前は対象外だ。
太陽系外の惑星は、アルファベットや数字を使った名称が多く分かりにくかったため、一般の天体ファンにも親しみやすい名前の公募に踏み切った。名称案を提出するには、9月末までにネットでIAUに団体登録することが必要。日本天文愛好者連絡会が、詳しい登録方法を解説している。
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