テルアビブ市内のイスラエル人活動家たちが、ガザ地区に暮らす多数の子供が犠牲になったことを祝う様子が撮影された。動画の中で活動家たちは、「もう子供は残っていない」と唱和している。
ハフポストUK版によると、冒頭の動画で撮影されている集団は、「ガザには学校がない。子供はもういない」と唱和している。動画の終わりの部分では、「ガザは墓場だ」とも唱和している。
「International Solidarity Movement(ISM)」(イスラエル・パレスチナ紛争の解決を目的としたパレスチナ人中心の組織)の解説によると、この動画は、7月26日(現地時間)に行われたデモ行進の様子を捉えたものだという。この動画は現在、ISMによって積極的に紹介されている。
動画制作者の解説によると、この日は、「平和支持派および戦争反対派による、より大規模な左翼デモ活動」も行われていたが、ガザ攻撃を支持するこのグループは、広場を挟んだ別の場所でデモ活動を行っていた。小規模だが、とても目立つデモ活動だったという。
行進するイスラエル人たちは、国旗を振りながら、イスラエル軍のガザ地区への攻撃に対する支持を示す一方で、イスラエルの立法府「クネセト」のアラブ系議員であるアフマド・ティビ氏や、ハニーン・ゾービ氏をテロリストだと呼び、「死を」と叫んでいる。
2013年のデータでは、イスラエル総人口は802万人で、そのうちユダヤ人が604万人(75.3%)、アラブ人が166万人(20.7%)、その他32万人(4.0%)。宗教の自由が認められており、イスラム教徒の割合は16.1%。立法府クネセトでは、2009年2月の総選挙から「アラブ政党からの立候補」が禁止されたが、アラブ人が個人としてその他の党派から立候補することは許されている。
[Paul Vale & Elliot Wagland(English) 日本語版:丸山佳伸、合原弘子/ガリレオ]
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