NHKの籾井勝人会長は、3年以内にインターネットを通じて、パソコンやスマホでも放送と同時に番組を見られるようにする「同時再送信」を実現し、ネット視聴者からも受信料を徴収する意向を明らかにした。朝日新聞デジタルなどが報じた。
籾井氏は「通信との融合は時代の流れ。海外では実行されている。課金についても、しなければならない」と明言。次期経営計画に盛り込み、3年以内に実現させたいと語った。
現在の放送法では、放送と同時に番組をネット配信する「同時再送信」は国内ラジオと大規模災害時、国際放送に限られており、法改正にも期待を寄せた。
(朝日新聞デジタル『番組ネット配信し課金「3年以内に」 NHK・籾井会長』より 2014/07/24 07:58)
籾井会長は「欧州各国ですでに導入されている以上、東京オリンピックに向けて実現を急ぐ必要がある」と述べ、3年という具体的な期限を示して放送と通信の融合に意欲を示した。
なお、NHKは老朽化が進む放送センター(東京都渋谷区)の建て替えで3400億円程度の費用が必要ななか、積立金は約1000億円にとどまっており、厳しい財政となっている。
籾井会長は放送と通信を融合した新サービスへや、2020年に本放送開始を予定している「8K」の研究開発への投資が必要になるため、「私の時代には(受信料の値下げは)ないだろう」と述べている。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー
関連記事