舛添要一東京都知事は、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの競技会場の一部を、千葉県に移すことができないか検討していることを明らかにした。関係者によると、東京都江東区に新設予定だったセーリング会場の「若洲オリンピックマリーナ」を千葉市の「稲毛ヨットハーバー」での実施に変更する計画が有力だという。日刊スポーツなどが報じた。
舛添氏は「都民の税金なので、後で壊すような施設をつくるのは考え直した方がいい」と指摘。「若洲-」は92億円以上のコストが見込まれ、見直し対象ともいわれていた。コスト高騰で、一部の競技は新規建設を中止→近隣自治体の既存施設利用となりつつある。バドミントン会場は調布市、バスケットボールは、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)が有力だ。
大会開催基本計画の国際オリンピック委員会(IOC)への提出は来年2月。舛添氏は「あまりのんびりはできない」と早急に決める考えを示し、「千葉には強い援軍がいる。成功させようと、会うたびに言っている」と強調。森田(健作)氏は「みんなでやろうと言う舛添知事は、まさに青春ドラマだ。この競技を頼むといわれれば、もちろんウエルカム。任せてくれ。期待以上にやるよ」と応じた。
(日刊スポーツ「舛添都知事 拡大五輪 千葉で競技も」より 2014/07/23 09:18)
選手の移動の負担を軽くするため、東京オリンピック・パラリンピックでは競技場をなるべく選手村の周辺に置くことを基本方針としており、招致当時は「選手村から8km圏内」とうたっていた。稲毛ヨットハーバーは都心から約35km。これについて舛添知事は、「高速道路に専用レーンがあれば、50km離れたところでも、時速100kmで走れば30分で着く」と述べ、距離にこだわらない考えを示した。
東京オリンピック・パラリンピックの会場予定地図と「稲毛ヨットハーバー」の位置
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