不動産情報サービスのアットホームは7月15日、東京都内に勤務するサラリーマンを対象にした「通勤」に関する実態調査を公開した。自宅から会社までの片道の通勤時間は、理想は35分であるのに対し、実際は平均58分かかっていた。限界と感じる通勤時間は、86分だった。
調査は、東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県に、5年以内に住宅を買った子持ちのサラリーマン583人を対象に行われたもの。調査結果の中で最も多い通勤時間は「60〜69分」の人で20.6%を占め、「50〜59分」の人が14.9%、「70〜79分」の人が13.0%と続いた。通勤に60分以上かかる人が54.2%と半分以上いた。
通勤時間を住宅タイプ別に見ると、「一戸建」ての人と「マンション」の人で差がでたのは自宅から最寄り駅までの徒歩分数で、一戸建ての人が14分なのに対し、マンションは10分と4分短くなっていた。会社から会社の最寄り駅までの徒歩分数は、一戸建てでもマンションでも同じで7分だった。
■通勤時間80分以上で「寝る」人が急増
電車で通勤している人が通勤中にしている事は、1位が「読書」(34.0%)、2位「ニュースサイトを見る」(30.6%)、3位「寝る」(27.0%)となった。通勤時間が80分を超えると、通勤中に「寝る」人の割合が急増していた。
■妻の通勤時間より自分優先
また、共働き(子持ち)世帯の割合と通勤時間の関係を調べたところ、通勤時間が長くなるにつれて共働きの割合が低くなることがわかった。共働き世帯はお互いに働いている分、「通勤時間」をより重視して住宅購入したと考えられる。
住宅購入の際に通勤時間よりも優先したことを聞いたところ、「妻の通勤時間」を選んだ人は、全体で5.3%と低かった。同社が2013年4月に、全国の20〜40代の働く母親に対して行ったアンケートでは、「住まい選びをする際、近くにあったらうれしいもの」として、自分の勤務先をあげていた人は41.3%に登っていた。
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