日差しがさんさんと降り注ぐカリフォルニア? それはちょっとおかしいな。
海外ドラマ「フルハウス」や映画「ミセス・ダウト」からは想像できないかもしれないけど、実際のサンフランシスコはそれほど暖かい場所じゃない。それどころか、セントラル・バレーで立ち上る熱い空気のせいで、街は夏限定の霧で覆われ、冷たい空気と霧が押されてゴールデン・ゲートの通りを突き抜ける。そう、内陸の熱い空気は、都市部に霧となってやってくる。でも、サンフランシスコは他と一緒にされるのを嫌がる土地柄じゃないか。
この街が霧に包まれてばかりだと、イライラするかもしれない。ビーチでスキージャケットを着なければいけないのかもしれないし、湿気で髪はボサボサになるだろうし、日食だって絶対に見られない。けれども、そろそろ6月、7月、そしてFogust(fog+August 霧の8月)に霧はつきものだと割りきってしまおうか。だから、この街を訪れた旅行者はにっこり笑って、フィッシャーマンズワーフでスウェットシャツをお土産に買い、なぜサンフランシスコの霧が実はすごいのか、以下に挙げる理由を覚えておくと良いだろう。
カールと名付けられた霧。ソーシャルメディアの人気者になり、ネット上で存在感を出している。
Flickr:dsearls
時にはちょっと目立ちたがり屋。
Flickr:jdtornow
街の一部をえこひいきする傾向にある。
Flickr:urbanists
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ゴールデン・ゲート・ブリッジの隙間を夢のように漂い行くさまは、セクシーとしか言いようがない。
Flickr:Dimitry B
夕暮れ、柔らかい霧のブランケットが橋を包み込む時、世の中すべてこれでよし、という気分にさせられる。
Flickr:D.H. Parks
アウトサイド・ランド・フェスティバルの会場では、霧に心地よく包まれる方が、コーチェラの熱い太陽にさらされるよりもずっと良い。
Flickr:Ivette Diaz
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街が文字通り雲に包み込まれる様を見下ろす時、空に浮かぶ魔法の王国を思い起こさずにはいられない。
Flickr:D.H. Parks
都市の中にひっそりと繁る林を漂う霧も、似たような気分を抱かせる。
Flickr:skippyjon
Flickr:Blake Bolinger
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ミステリアスで陰鬱な雰囲気を醸し出す。作家や詩人には完璧なシチュエーション。
Flickr:OKViydo
霧はアルカトラズ島にぶつかって速度を緩める。
Getty Images
確かに、サンフランシスコ国際空港では遅延続出で大混乱となるのだが…
Flickr:angeloangelo
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サンフランシスコは、テレビで見るカリフォルニアとは違う。
Flickr:seligmanwaite
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