金正恩氏、潜水艦に乗り込んで直接指導 北朝鮮メディアが写真公開

北朝鮮の金正恩第1書記が、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の潜水艦部隊を視察し、潜水艦に試乗したことを、国営メディアが大きく報じた。金第1書記が潜水艦に乗った姿が公開されたのは初めてという。
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北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記が、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の潜水艦部隊を視察し、潜水艦に試乗したことを、国営メディアが大きく報じた。

労働新聞のウェブサイトは、潜水艦に乗った金第1書記の写真を公開している。韓国の通信社・聯合ニュースによると、金第1書記が潜水艦に乗った姿が公開されたのは初めてという。

朝鮮中央通信は以下のように伝えている。

金正恩最高司令官は、水中総合訓練室で魚雷突撃訓練をはじめいろいろな室内訓練を見た後、潜水艦第748号の内部隔室を見て回り、直接実動訓練を乗船して指導した。

艦長に針路も定め、航海術における妙策も教えながら、大胆な攻撃精神を発揮するように力と勇猛を与えた。

潜水艦第748号の海兵たちが訓練を立派に行ったと高くたたえた。

金正恩最高司令官は、党中央は潜水艦連合部隊をたいへん重視していると述べ、軍部隊の戦いの準備の完成と潜水艦の水中作戦能力を非常に強化し、基地を現代化、要塞化するうえで提起される課題を提示した。

(労働新聞「金正恩最高司令官が海軍第167軍部隊を視察」より 2014/06/16)

聯合ニュースによると、北朝鮮東部の咸境南道(ハムギョンナムド)・新浦(シンポ)近海にあるマヤン島潜水艦基地と推定される。

公開された潜水艦は、北朝鮮が保有する最も大きいロミオ級(1800t級)とみられる。北朝鮮は、ロミオ級を約20隻、サンオ(サメ)級(325t級)を約40隻、ヨノ(サケ)級(130t級)を約10隻、保有していると推定されるという。

韓国国防部のスポークスマンは16日の定例会見で「潜水艦の内部まで公開するのは非常に異例。戦力を誇示するのが目的ではないか」と分析した

一方で北朝鮮のロミオ級潜水艦は1960年代から装備され、老朽化が激しいとみられる。スポークスマンは「韓国の潜水艦は騒音もほとんどなく、航行時間も長い」と、装備の優位を強調した。

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