「お母さんにやさしい国」日本は32位 韓国・アメリカを下回る

子供支援の国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」が2014年の母の日に合わせて発表した「母親指標~お母さんにやさしい国ランキング」で、日本は昨年より順位を1ランク落とし32位だった。
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子供支援の国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」が2014年の母の日に合わせて発表した「母親指標~お母さんにやさしい国ランキング」で、日本は昨年より順位を1ランク落とし32位だった。1位はフィンランド、最下位の178位はソマリアだった。

日本は韓国30位、アメリカ31位を下回り、先進7カ国中最下位。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、女性議員の比率の低さが評価を下げたと指摘している。

一昨年に続き、今年も順位を1つ下げて32位となった日本は、先進7カ国(G7)の中でも最下位です。 保健・栄養、教育、経済の分野ではトップの国々と同じ水準であるにも関わらず、女性の政治への参加の指標となる女性議員の割合が昨年の11.3%よりも更に少ない10.8%となり、ランキングトップのフィンランドの42.5%から大きな開きがあるだけでなく、最下位ソマリアの13.8%よりも低い数字となっています。

(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン「『お母さんにやさしい国ランキング2014』発表、1位はフィンランド、最下位はソマリア~日本のお母さんは32位~」より 2014/05/06)

下位を占めたのはソマリア、マリなどアフリカ諸国や中南米の発展途上国。紛争状態にある国の順位が低い傾向が顕著となったが、同NGOは「正しい戦略と投資があれば、子どもたちの命を救うことができる」としている。

長年にわたる紛争の影響で、3年前には母親指標の最下位だったアフガニスタンは、助産師の育成、子どもへのワクチン投与、女子への教育に力を入れた結果、女性や子どもの健康を向上させ、 妊産婦の死亡を2000年の数字から1/3まで減らすことに成功し、今年は178カ国中146位にまで順位をあげました。エチオピアも、アフガニスタン同様に2000年から妊産婦の死亡を1/3まで減らし、アフリカ大陸で最も成果をあげた国となりました。アフガニスタン、エチオピアの健闘は、他の紛争・ 脆弱国と一線を画しています。

(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン「「お母さんにやさしい国ランキング2014」発表、1位はフィンランド、最下位はソマリア~日本のお母さんは32位~」より 2014/05/06)

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