1本の髪を想像してみよう。今度はそれを、ヘアブラシに絡まっていたり、お気に入りのセーターに貼り付いていたりする「小さな邪魔者」としてではなく、とても小さく、繊細なキャンバスとして想像してみよう。
世界一小さなマンガ『Juanita Knits the Planet』(惑星を紡ぐホアニータ)は、まさにそのようにして制作された。冒頭のYouTube動画では、1本の髪の毛が拡大されていき、幾重にも層をなす起伏に富んだ、我々が想像したこともないダイナミックな光景に変わる様子を見ることができる。
マンガは12コマからなり、1コマの幅が約25マイクロメートルだ(1本の髪の毛の太さは約80マイクロメートル)。
このミクロな作品は、ドイツのハンブルグ市で6月27日〜29日に開催予定のカンファレンス「Exceptional Hardware Software Meeting(EHSM)」(珍しいハードウェア・ソフトウェアの集会)のプロモーション目的で制作された。このカンファレンスは、DIYのファンたちやハッカー、科学者、エンジニアなどを対象にしたものだ。
マンガを制作したのはクローディア・プルファースト。作品の中では、ひとりの若い女性がいろいろな物で遊びながら、最後にはロボットをプログラムするまでの様子が描かれている。最後のコマには「Create」(創造)と「EHSM」という言葉が書かれている。
これほど小さく、意外な場所に、アートの世界が展開できるという可能性には驚かされる。
ミクロな芸術作品としては、このほかにも、ハンサン・ケール氏やニコライ・アルダニン氏の作品も有名だ。スライドショーでは、アルダニン氏の作品を紹介している。
[Priscilla Frank(English) 日本語版:丸山佳伸/ガリレオ]
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