ビットコイン取引「世界一」の中国、事実上の取引禁止に
中国の大手銀行が7日までに、インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」の取引にかかわる業務を一斉に停止した。中央銀行の中国人民銀行の指示を受けたとみられる。中国はビットコインの取引額が世界一とされているが、事実上の取引禁止になる。
中国2~4位の中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行など大手6行以上で、利用者がビットコインを買うために現実のお金を支払うといった決済業務を停止した。「社会と公衆の財産を守り、マネーロンダリング(資金洗浄)を防ぐため」(中国建設銀)などと説明している。
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利用者の多くはネット上にあるビットコイン取引所でビットコインを買ったり売ったりする際、銀行のネット口座を通じてお金を支払ったり受け取ったりする。こうした決済ができなくなれば、事実上の取引停止につながるとみられる。
中国の経済誌は、人民銀がビットコイン取引の監視を強めるため、4月下旬に各行にビットコイン取引所向けのお金のやり取りを禁じたと報じている。中国はビットコインの取引が多く、一時は世界の3分の1を占めたとされる。中国の取引が落ち込めば、取引所の運営がさらに厳しくなるおそれがある。(北京=斎藤徳彦)
(朝日新聞社提供)
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