南海電鉄は4月24日、人気アニメ「機動戦士ガンダムUC」とコラボレーションした真っ赤な特急車輌「ラピート」を公開した。4月26日から6月30日までの期間限定で、大阪の難波―関西空港間を1日10往復する。MSN産経ニュースなどが伝えた。
先頭部の奇抜なデザインから「鉄人28号」の異名を持つラピートだが、“赤い彗星(すいせい)”に生まれ変わった特別車両には、ネオ・ジオンを率いるフル・フロンタルらの専用席も設置された。
ガンダムファンという南海の担当者は「発進準備は完了。赤いラピート、行きます!」と気合十分だ。
(MSN産経ニュース「見せてもらうおうか、ネオ・ジオン専用席とやらを…ガンダム号、内装はこんな感じ!南海特急ラピート」より 2014/04.24 17:44 )
南海鉄道はホームページでも「見せてもらおうか、期間限定ラピートの性能とやらを・・・。」と、ガンダムの名台詞を使ってインフォメーションページへ誘導。ガンダムファンと、鉄道ファンの両方を取り込む狙いだ。
赤いラピートの企画は、5月17日から公開されるガンダムシリーズ新作映画「機動戦士ガンダムUC episode 7 『虹の彼方に』」の公開と、南海電鉄の空港線開業とラピート運行開始20周年を記念したもの。
特急ラピート1編成の車両外観を、映画の登場人物であり“シャアの再来”と呼ばれるフル・フロンタル率いる組織「ネオ・ジオン」をイメージした赤色に変更。車内には、映画の登場人物である「ミネバ・ラオ・ザビ」「フル・フロンタル」「アンジェロ・ザウパー」の専用席を設置するなど、随所に、映画の世界観を表したデザインを施している。
一方MSN産経ニュースは、この企画の背景には関西空港と阪神圏を結ぶ路線をめぐる、鉄道会社の覇権争いがあると分析する。同区間の輸送状況(2012年度)はJR西日本の約760万人に対し、南海鉄道は約622万人と差があるためだ。
JR西のアクセス特急「はるか」の車体は「地球連邦軍」のイメージと重なる白色。南海の担当者は「ライバルは地球連邦軍。JRの白いヤツ(はるか)を、赤い彗星(すいせい)のラピートが追撃する」と意気込む。関空アクセス特急の覇権争いは宇宙戦争の様相を呈してきた。
(MSN産経ニュース『ラピート真っ赤に一新!「南海の赤い彗星」VS「JRの白いヤツ」』より 2014/04/10 22:12)
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