米報道界で最高の栄誉とされる第98回ピュリツァー賞が14日発表され、公益部門で米国家安全保障局(NSA)の情報収集活動を暴露したガーディアン紙とワシントン・ポスト紙の報道が受賞した。国際報道部門では、ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ族に対する迫害を伝えたロイターの報道が選ばれた。
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ガーディアン紙とワシントン・ポスト紙は、NSAの元契約社員、エドワード・スノーデン氏が提供した機密文書を基に同活動を伝えた。この報道を受け、政府による監視活動の制限をめぐる議論が活発化し、オバマ大統領はNSAの活動を制限する措置を発表した。
ガーディアンのラスブリッジャー編集長は、ワシントン・ポスト紙だけではなく、非常に多くの危険を冒したスノーデン氏と「この栄誉を共有する」と述べた。
ロヒンギャ族の迫害は、ロイターのジェーソン・ゼップ記者とアンドリュー・R・C・マーシャル記者が報じた。ロイターがテキスト報道で同賞を受賞するのは初めて。
米コロンビア大の同賞選定委員会は、人身売買組織の犠牲になることの多いロヒンギャ族に関する「勇気ある報道」を行ったとして両記者を称えた。
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ゼップ記者は、今回の報道を通じてミャンマーにおける宗教的暴力の危険性とその存在について国際的な注目が高まることを願う、と述べた。
またロイターのスティーブン・アドラー編集主幹は声明で「(受賞を)非常に誇りに思う」とし、「ロイターの記者は2年間にわたり、ムスリム世界の片隅で忘れ去られていた深刻な人権侵害の調査に取り組んできた」と語った。
速報報道部門では、昨年の米ボストン・マラソンで発生した連続爆破事件を報じたボストン・グローブ紙が受賞した。[ニューヨーク 14日 ロイター]
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