北朝鮮が3月26日未明、弾道ミサイル「ノドン」と推定される2発を日本海側に発射した。韓国軍合同参謀本部の発表によると、日米韓首脳会談が行われた時間と重なる時間帯だ。時事ドットコムなどが報じた。
合同参謀本部によると、午前2時半すぎに2発発射され、射程は650キロ程度と推定される。発射地点は平壌北方の平安南道肅川とみられる。韓国と日本の間の公海上に落下したとみている。事前に航行禁止区域の指定は行っていなかった。韓国軍はさらなる発射の可能性に備え、監視を強化している。
ノドンはスカッドを基に開発された弾道ミサイルで、最大射程は1300キロに及ぶ。
(時事ドットコム「北朝鮮、弾道ミサイル2発発射=ノドン、射程650キロか」より 2014/03/26 06:45)
北朝鮮の「ノドン」発射について、韓国の聯合ニュースは次のように伝えている。
北朝鮮が「ノドン」を発射したのは約5年ぶりで、06年7月と09年7月に続き3回目。同ミサイルは核弾頭の搭載が可能で、射程1200キロメートル。日本の米軍基地をターゲットにするものとして知られている。同時間帯には、オランダ・ハーグで北朝鮮核問題に重点を置いた韓米日の首脳会談が開かれた。ミサイル発射はこの3カ国首脳会談をけん制することを狙った可能性もあるとみられる。
(聯合ニュース「北朝鮮が弾道ミサイル発射 韓米日首脳会談けん制か」より 2014/03/26 06:41)
これを受けて、日本政府も情報収集に当たるとともに、関係省庁の局長級会議を開いて対応を協議。また、アメリカの国防総省当局者も、次のように話している。
米国防総省当局者は25日、記者団に対し、北朝鮮が複数の弾道ミサイルを発射したことを確認し「(地域の)緊張を高める挑発的行動を控え、国際的な義務と約束を果たすことに集中するよう促す」と語った。
(時事ドットコム「北朝鮮は挑発自制を=ミサイル発射確認-米国防総省」より 2014/03/26 06:59)
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