ヒマラヤ山岳部には、昔ながらのやり方でハチミツを集める「ハニーハンター」がいる。現代の養蜂は工業化され、蜂群崩壊症候群(CCD)などの問題も発生しているが、ヒマラヤのハニーハンターたちは、古代にタイムスリップしたかのようだ。
写真家アンドリュー・ニューイー氏は、ネパールのアンナプルナ連峰付近に住むグルン族のもとで2週間を過ごし、紀元前1万1000年前から伝わると見られるハチミツ狩りの様子を写真に収めた。
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気候変動や観光産業の影響で年々困難さを増しているハチミツ狩りの消えゆく伝統を伝える貴重な記録だ。同氏はハフィントンポストアメリカ版に対し、こう語っている。
ネパールで行われているハチミツ狩りについては、かねてから知っていました。しかし、古代からの伝統であるハチミツ狩りが数々の脅威にさらされていると耳にし、ネパール中央部カスキ郡の山の頂上に位置する人里離れた村に2週間滞在したのです。
その間、3日間にわたる秋のハチミツ狩りが行われたのですが、気候変動やミツバチ生息数の減少の影響で、通常より6週間も遅くなりました。ヒマラヤオオミツバチは、高山植物の受粉に欠かせない存在でありながら、その数は激減しています。その結果、周辺の生態系は危機に直面し、地域全体の食料供給の基盤が脅かされているのです。
Andrew Newey / andrewnewey.com
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ヒマラヤオオミツバチは、ヒマラヤ山岳地帯にしか生息しない珍しいミツバチで、そのハチミツは薬効成分があり、世界中から需要があるとされている。
[(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
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