シンガポールの警察当局は3月6日、同国を拠点とする仮想通貨ビットコインの取引所ファーストメタの最高経営責任者(CEO)のアメリカ人、オータム・ラドキーさん(28)がシンガポールの自宅で死亡しているのを見つけたと明らかにした。ロイターなどが報じた。
警察の広報担当者は5日、ラドキーさんの死に不自然な点があり、捜査を開始したと発表したが、それ以外の詳細については明らかにしていない。
ファーストメタは仮想通貨の取引所を運営しており、昨年はビットコインと米ドルの交換も行っていたが、現在は取引を停止しているという。
(ロイター「シンガポールでビットコイン取引所の経営者が不審死、警察が捜査」より 2014/03/06 16:40)
シンガポールのストレーツ・タイムズ紙(電子版)は、2月26日午前7時ごろ、ラドキーさんの自宅から通報があり、警察官が駆け付けるとラドキーさんが倒れて既に死亡していたと伝えている。
警察当局は、ラドキーさんの死は不自然であるとしながら、犯罪に巻き込まれた可能性がないことを示唆した。毒物反応の検査結果を待っている状況だという。
ビットコインに関しては、東京を拠点とする取引所マウントゴックスが2月28日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、経営破綻した。
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