【消費増税対策】日用品のまとめ買いは「最も無意味」と専門家

消費増税対策として、買い貯めを行うとした人のなかで、最も多かった買い物が、フィナンシャルプランナーから「最も無意味」と指摘を受けている。どんなことだろうか。
hana/Datacraft via Getty Images

消費増税をより前に、買い貯めしておくものは何か。市場調査などを行うソフトブレーン・フィールドが、30代~40代の主婦を中心に調査したところ、買い貯めするものとして最も多かったのは、シャンプーや洗剤などの日用雑貨(日用品)であることがわかった。

しかし、日用品についてはよく考えて買わないと無駄遣いになってしまう可能性がある。また、消費増税対策としての日用品のまとめ買いは「無意味」と指摘する専門家もいる。どういうことだろうか。

■買い貯めで最も多いのが「日用品」

ソフトブレーン・フィールドが3月4日に発表した「増税前に買い貯めするもの調査結果」によると、消費増税前に買い貯めをするものが「ある」と答えた人のうち、8割の人が洗剤やシャンプー等の日用雑貨(日用品)を買い貯めすると回答した。

2位は缶詰や乾物等の保存加工食品で47.5%、以下、3位が調味料(44.6%)、4位は化粧品(43.5%)、5位・アルコール類(38.4%)と続いた。

さらに、購入するものの中で優先順が高いものを3つ選んでもらったところ、日用雑貨は83.0%の人が優先順位も高いと回答。次に多かったのがベビー用品で、80.8%となった。

■日用品、買い貯めの落とし穴とは

しかし、洗剤などの日用品の買い貯めには、落とし穴もある。

例えば粉末タイプの洗濯洗剤は、長期間置いておくと湿気で固まってしまう可能性がある。また、感情が変化して「結果的に無駄遣いとなることが非常に多い」と指摘する専門家もいる。

例えば、シャンプーのボトルの底にまだ液体が少し残っているのに、ストックがあるからとあっさり捨てる。缶詰を大量に買い込んでも、いつの間にか賞味期限は切れ、食べないまま廃棄。すでにいくつか保存してあるうえに、この増税のタイミングでさらに買い足せば、結果は目に見えています。それに、買いだめしても、その保管場所を見つけるのはひと苦労でストレス源になります。

(PRESIDENT Online「消費税増税前に買いだめしていい商品、損する商品 運を逃がさない人になる全課題」より 2014/03/05)

なお、アクサダイレクトの調査によると、ファイナンシャル・プランナー(FP)120人に対し、消費増税の前で最も無意味・無駄と思う対策について聞いたところ、「日用品の買いだめ」が1位となっている。その理由として代表的なものは『日用品の買いだめは単価が安いので大した効果を期待できない』というものだという。

【※】消費増税前の対策、あなたはどのようなものが効果的だと思いますか?ご意見をお寄せください。

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