世界の海面は、1880年以降、約20センチ上昇しており、科学者らは2100年までにさらに約0.6~2.1メートル上昇する可能性があると予測している。このまま地球温暖化傾向が続けば、今後数世紀の間に、海面上昇の速度はさらに高まる可能性もある。
スロバキアに住むアマチュア・グラフィックデザイナーのマーティン・バージック氏が描いた下の地図は、海面が約79.2メートル上昇した世界を描いたものだ。
平均海面がこれほどの高さにまで上昇しているのは、南極西部の氷床(西南極氷床)と南極東部の氷床(東南極氷床)の両方が溶け出したのはもちろん、グリーンランド氷床など、世界にあるその他の氷床や氷河も溶けたことを意味している。
80メートルという大きな海面上昇が世界の各都市をどのようにしてしまうのか見てみたいなら、「Southern Fried Science」ブログも参考になる。アンドリュー・デービッド・セイラー氏が「Google Earth」を使って、どのように町が「水浸しになる」かについて描いた図だ。
80メートルといった大きな海面上昇は、少なくとも今後数百年の間に起こる可能性はないだろう。しかし、現在私たちが引き起こしている大気中の二酸化炭素レベルの上昇によって、たとえこれから温室効果ガスの排出を減らしたとしても、「ほとんど元に戻せない」ほどの気候変動が今後1000年間にもたらされるとする研究結果もある。
「これらすべてのことが起こるのを防ぐ手段はまだある」とバージック氏は、「deviantART」で述べている。「温室効果ガスの排出を最小限に抑えれば、われわれの環境と文明を最悪の状況から救い出すことはまだ可能なはずだ」
以下の地図では、カーソルを置くと、その部分の拡大表示ができる。
[The Huffington Post(English) 日本語版:佐藤卓/ガリレオ]
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー