カンジル氏によるイラストは、北朝鮮当局が行っている強制収容所での拷問等を説明したものだ。国連は、組織的な暴力が行われている点でナチスの収容所に似ていると述べている。
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上のイラストは「ハトの刑」と呼ばれるものだ。カンジル氏は次のように説明している。「胸が張った体勢になるよう、両手を後ろに縛られ、この姿勢が強制される」「看守が十分苦痛を与えられたと判断するまで同じ姿勢を強いられる。つまり、看守が満足するまで拷問は続けられる。これがハトの刑だ」
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「イラストの左の人物が受けている拷問では、バイクが目の前にあることを想像させられ、そのバイクを運転する姿勢を続けることを強いられる。中央の人物の場合、自分が飛行機であることを想像し、飛行姿勢を維持しなければならない。だが、このような姿勢を長い時間安定させるのは不可能であり、必ず前方に倒れてしまう。収容されている人々は皆、このような拷問を受けている」
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「国家および指導部による意思決定や行動、怠慢によって、何十万人もの人々が死亡している。収容所での拷問を生き抜いたとしても、一生残る身体的・精神的な外傷によって苦しめられている」と、国連報告書は述べている。
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国連報告書によると、強制収容所へ送られる人々は、動物用の輸送車で運ばれるという。
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カンジル氏の説明によると、同氏が収容された監房には、同氏のほかに40人が収容されていたという。部屋の入り口は80センチメートル程の高さしかなかったため、床に両手と両膝をついて這って入らなければならなかった。
看守は同氏に向かって、次のように述べたという。「おまえは収容所に着いた時から、もはや人間ではなくなる。動物同然の存在だ。収容所に着いた瞬間から、おまえは動物のように地面を這って進まなければならない」
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「これまで北朝鮮は、国民を支配するために食料を利用してきた。(中略)さらに同国は、強制収容所の人々を支配し、罰を与える手段として、これまで繰り返し意図的に飢餓状態を引き起こしてきた。この結果、多数の政治犯や一般の被収容者が死亡している」と、国連報告書は述べている。
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[(English) 日本語版:丸山佳伸/ガリレオ]
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