ソチオリンピックは日本時間2月16日未明、ジャンプ男子ラージヒル決勝が行われた。7回目のオリンピック出場となるベテラン、葛西紀明選手は銀メダルを獲得した。金メダルを獲得したポーランドのカミル・ストック選手との差はわずか1.3ポイントだった。
葛西は1回目139メートル(140.6ポイント)でトップと2.8ポイント差の2位に立つと、風の影響でゲートの位置が下がった2回目も133.5メートル(136.8ポイント)と大ジャンプを2本揃えて見事、銀メダルを獲得した。7度目のオリンピックで、個人種目のメダルは初めて。
伊東大貴は2回目124メートルで9位、清水礼留飛は134.5メートルで10位、竹内択は122.5メートルで13位だった。
葛西の試合後のコメントは以下の通り。
――おめでとうございます
ありがとうございます。ノーマルヒルではメダル取れなかったんですけど、本当にメダルを取るという難しさをすごく感じていて、今日も本当にレベルが高い試合だったんで、メダルを狙ってましたけど簡単に取れると思ってなくて、すごいいろんなことが頭でぐるぐる回っていて、もう、失敗したらどうしようとか、メダル取れたらどうしようとか、たくさん頭をよぎっていて、でも、2本ともいいジャンプができたと思います。
――2本目、得点がでるまで時間がありましたね。
そうですね。でも仲間たち。ダイキ、タク、レルヒがすぐ駆け寄ってきてくれたんで、絶対にトップに立ったのがわかったので、その時点でメダルが確定ということで、非常に嬉しく思いました。
――表彰台、一人でたった気分は?
初めてですね。個人戦でメダル取ったことなかったので。まあ明日、メダルセレモニーでどんな状況になるかわからないですけど、本当に楽しみにしています。
――92年のアルベールビルの初出場以来、いろいろとルールが変わったがなんでこんなに強いんだろうと不思議でした。
僕も不思議に思っています。負けたくないという気持ちが一番、強かったですし、そして、たくさんの方に支えてもらって、お父さんお母さん、姉、妹、そして会社の方たち、ファンの方たち、ずっといままでたくさん応援してくれてるんで、その応援に応えたいな、という気持ちでした。
――本当にレジェンドに。
金メダルを取って、本当にレジェンドと呼ばれたいなと思ってたんですけど、まだまだ、目標ができたので。その金メダルという目標に向かってまた頑張りたいと思います。
――まだ続きがあるということですね。
まだ諦めずに金メダルを目指して頑張りたいと思います。
ジャンプは、飛行距離に、ジャンプ時の姿勢を評価する飛型点を加え、吹いていた風や助走を始めるゲートの位置を補正しポイントを算出。上位30人が2回目に進出し、2回合計のポイントを競うルール。
日本選手は1回目、葛西紀明が139メートルで140.6ポイントで2位、伊東大貴が137.5メートルで128.1ポイントの8位、竹内択は132.5メートルで126.7ポイントの10位清水礼留飛が130メートルを飛んで122.2ポイントの15位と、全員が2回目に進んだ。
■伊東のコメント
(2回目、厳しい条件だったが)そんな中でもしっかり飛ばないとダメですね。自分の力のなさを感じました。最低限、入賞しないとダメですね。(葛西について聞かれて)本当によかったです。自分もメダル取りたい気持ちあったんですけど、2本目飛んでダメだったんでノリさんがとれて本当に良かったです。いい先輩を持ったなとつくづく思います。
■竹内
(2回目、厳しい条件だったが)プラス8点ってここのジャンプ台来て一番の追い風だったんですけど、自分の力のなさかなと思います。(葛西について聞かれて)いやあ本当にすごいですね。かっこいいとしか言い様がないです。
■清水
状況も良かったですけど、いいジャンプできました。今はもう力を出し切ったな、やりきったなという思いです。同じ日本人の先輩が銀メダル取る瞬間に立ち会えて嬉しいです。非常に充実したいいオリンピックになっていると思いますし、チーム(団体)も残っているんで頑張りたいと思います。
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