小泉純一郎元首相と安倍晋三首相が、都知事選の応援のため、銀座で師弟対決をするとの見方が強まっている。投開票前の最後の日曜となる2月2日の午後、安倍首相は舛添要一氏の応援のために14時から、小泉元首相は細川護煕氏の応援で15時から、銀座で応援演説する方向で調整しているという。スポニチなどが報じた。
細川氏の演説は午後3時から銀座4丁目交差点で。関係者によると、舛添氏は、1時間前の同2時からを予定している。安倍氏が舛添氏の応援に入る動きを知った細川氏陣営が、あえてニアミスを仕掛けた格好。安倍氏が集めた聴衆を取り込む狙いとみられる。聴衆があふれ返る可能性もあり、警視庁などは警備対応に追われそうだ。
(スポニチ「小泉元首相VS安倍首相!2・2銀座で“師弟対決”も」より 2014/01/31 05:30)
特に細川氏が掲げる「脱原発」の動きが都民に広がることが、舛添氏の陣営には痛手となる。舛添氏を支援する自民陣営には、投票率が高くなれば、細川氏に票が流れるとの見方もある。
自公は投票率にも神経をとがらせている。過去の都知事選の投票率は、衆院選と同時に行われた前回は62.60%だったが、それ以前はほとんどが50%台。自公は徹底した組織戦を展開しており、投票率が低いほど有利と踏む。自民党は「55%を超えるかどうかがカギ。それを上回る無党派票の多くは細川氏に流れる」(幹部)と見ている。
(時事ドットコム「与党、「脱原発」票の行方注視=投票率も気掛かり-都知事選」より)
各社の世論調査結果を受けた細川陣営では選挙運動を強化。民主党にも支援を要請しているとの報道もある。
また、細川氏陣営は、舛添陣営だけでなく他の候補者にもニアミス作戦を仕掛けた。細川氏は小泉元首相とともに1月31日夕方、国会前の脱原発抗議行動に参加。同じく脱原発を掲げて立候補している宇都宮健児氏の演説直前に登場した。
宇都宮氏が段の上に立ちマイクで演説中に、小泉元首相は退席。また、細川氏は宇都宮氏の演説のあと、段の上には立たずマイクも使わずに肉声で「私は、即脱原発ゼロの方向で進めます」と短く挨拶。その後、細川氏の応援者がマイクを使って挨拶を行っている。
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※細川氏の国会前抗議行動への参加の情報を追加(2014/1/31 18:41)
※細川氏の国会前抗議行動への参加の情報をアップデート(2014/1/31 19:06)
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