ブルーインパルス同士が初の接触事故 松島基地に緊急着陸

1月29日午前11時25分ごろ、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の2機が接触事故を起こした。
時事通信社

1月29日午前11時25分ごろ、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の2機が接触事故を起こした。所属する松島基地(宮城県東松島市)の南東約45キロの太平洋上で、時速700〜800キロで訓練飛行中に接触。2機は数分後、松島基地に緊急着陸したという。計3人の乗組員にけがはなかった。

ブルーインパルスの機体同士の接触事故は、1960年のチーム結成以来初めて。航空自衛隊は訓練を中止して原因究明を急いでいる。朝日新聞デジタルが次のように報じた。

松島基地によると、2機はT4型機と呼ばれる練習機。別の2機と一緒に航空ショーの訓練のための編隊飛行中、先頭を飛ぶはずの1番機の機首部分と、1番機の左後ろを飛ぶはずの2番機の左後方部分が接触した。時速700~800キロだったとみられる。

(朝日新聞デジタル「ブルーインパルス同士が空中接触、緊急着陸 宮城沖」2014/1/29 19:58)

今回の事故で1機は機首がへこみ、もう1機は水平尾翼が壊れたとNHKニュースが伝えている。

ブルーインパルスは合わせて4機が編隊を組み、洋上で訓練していましたが、このうち2機が接触したということで、1機は機首がへこみ、もう1機は左の水平尾翼が壊れたということです。

(NHKニュース「ブルーインパルス2機接触し緊急着陸」2013/1/29 16:44)

ブルーインパルスは、航空自衛隊に所属するアクロバット飛行チームの愛称。正式名は「第4航空団飛行群第11飛行隊」で、広報活動として各種の航空ショーでの展示飛行を専門に行っている。スモークを使用して空中に描画するのが得意なチームとして知られており、1964年の東京オリンピックでは五輪のマークを描き出した。

機体同士の事故は今回初めてだが、1982年の浜松基地での航空祭では展示飛行中に一機が地上に墜落。パイロット1人が死亡している。

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています

注目記事