北米では極渦による大寒波(日本語版記事)が問題になっているが、オーストラリアの住民たちは現在、摂氏43度以上の高温にさらされているのだ(南オーストラリア州のアデレードでは14日、観測史上4番目に高い45.1度を記録した)。
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「熱波は、クイーンズランド州南東部のコウモリのコロニーすべてに甚大な被害をもたらした」と、英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)の代表者、ミッチェル・ビューティー氏はABC(オーストラリア放送協会)に対して語っている。RSPCAは、約10万匹のコウモリが死んだことを確認したという。
クイーンズランド州各地で、ある朝目覚めると、何十匹ものコウモリの死体が庭に散乱しているといった報告が相次いでいる。デイボロにすむマレー・パースさんは、自宅の敷地に約1000匹以上のコウモリの死体が横たわる映像をYouTubeに投稿した(冒頭の動画に収録)。
「コウモリを見つけても、触れないようにすることが大切です。野性コウモリがもっているかもしれない、狂犬病に似たリッサウイルスへの感染の恐れがあるからです」と、地元の保健衛生局長ジャネット・ヤング博士は声明を出している。「死んでいるように見えても、まだ生きていて、ひっかいたり噛みつかれたりするかもしれません」
ただし、地元の保健衛生局は、大量のコウモリを素早く処理するリソースがないため、悪臭が問題になってもいるという。
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[(English) 日本語版:松田貴美子/ガリレオ]
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