安倍首相の靖国参拝に対して、与党内でも批判が出ている。公明党の山口那津男代表は2日、東京都内で街頭演説し、安倍首相は関係各国の厳しい声に、謙虚に耳を傾けるべきだとの考えを示した。
山口代表はまず、2014年が午年であることにちなみ、中国のことばを引用して、能力の高い馬は鞭で打たれなくとも、歩むべき道を進むことができるとし、国民や国際社会の声に謙虚に応えるのが与党だと切り出した。その上で、安倍首相の靖国神社参拝にふれ、世界の声に真摯に耳を傾けなければならないと批判した。
Advertisement
「本年は、午年であります。馬は皆さん中学の英語で『Youthful Animal』、大変役に立つ動物だと教わったと思います。
また、中国で『快馬は、鞭影を見るや正路につく』といわれています。能力のある馬は、鞭の影を観ただけで、いちいち鞭打たれなくても、進むべき道をきっちりと疾走していくという意味です。国民の声に、国際社会の声に、しっかりと謙虚に耳を傾けて、進むべき道、歩むべき道をはずさない、これが我々、連立政権の歩むべき道だと思います。
(中略)
お隣の韓国や中国との関係改善は進んでいません。しかし今年こそは、関係改善に向けて大きな一歩を記していかなければならないと思います。
昨年末に安倍首相は、靖国神社に参拝しました。これに対し韓国や中国の反発はもちろん、アメリカやロシアやEUからも心配する声、厳しい声が聞こえています。それらの声にも謙虚に、真摯に耳を傾けて、世界の平和に、繁栄に、安定に、貢献する日本であるという姿を示していかなければならないと思います」
(YouTube「14/01/02 新春街頭演説会(新宿駅西口)」より 2014/01/02)
関連記事