東京都の猪瀬直樹知事は12月9日、都議会の総務委員会に出席し、医療法人「徳洲会」グループから現金5000万円を受け取っていた問題について陳謝した上で、1年間給与を返上すると発表した。この問題で知事が自身の責任に言及したのは初めてとなる。MSN産経ニュースなどが報じた。
東京都の猪瀬知事が、大手医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題について集中的に審議する都議会の総務委員会が開かれ、出席した猪瀬知事は冒頭、「今後1年間、知事の給与を全額返上したい」と述べ、都知事の給与を返上するための条例案を都議会に提案する考えを明らかにしました。
(NHKニュース「猪瀬知事 1年間給与返上を表明」より 2013/12/09 15:17)
猪瀬知事は、2012年の知事選前に徳田毅衆院議員から現金を借り入れ、2013年9月に全額返済したと説明したが、都議会の半数を占める自民、公明両党など各会派は「説明は不十分」と反発を強めていた。
12月5日に開かれた代表質問と、翌6日の一般質問でも追求が相次いだが、猪瀬知事が公開した借用書に折り目がないことや、収入印紙がないことなど不可解な点があり謎を呼んでいた。
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総務委員会では、猪瀬知事に対して詳しい説明を求めて、徳洲会問題について質疑が行われた。自民、公明両党は、10日まで行われる審議で、知事を追求する方針だ。
自公両党は、10日まで行われる一問一答形式の総務委の審議で、猪瀬知事を追及し、説明責任を果たすよう迫る方針だ。
(時事ドットコム「猪瀬知事「給料1年間返上」=徳洲会からの資金受領で-都議会総務委」より 2013/12/09 15:35)
※猪瀬知事が、1年間給与を返上すると表明しました。自身の責任に言及したことについて、どう思いますか? あなたの声をお聞かせください。
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