サンタクロースをクリスマスイブに徹底追跡! 「ノーラッド・サンタ・トラッカー」とは?

昔のクリスマスイブには、子どもたちはサンタクロースとトナカイがいつどこを飛んでいるのかを空想し、自分の家が彼のリストに載っていることを願うしかなかった。
NORAD Tracks Santa

昔のクリスマスイブには、子どもたちはサンタクロースとトナカイがいつどこを飛んでいるのかを空想し、自分の家が彼のリストに載っていることを願うしかなかった。

しかし、いまでは思いを巡らす必要はない。世界中の子どもたちが、パソコンを使うだけで、国から国へと飛び回るサンタのそりを追跡可能だ。

北アメリカ航空宇宙防衛司令部は、NORAD(ノーラッド)としてよく知られ、毎年クリスマス休暇の伝統として、サンタクロースがプレゼントを世界中に届けるプロセスを追跡しようという試みを続けている。この司令部は、この日以外の364日は、アメリカ合衆国とカナダの上空を監視する任務を負っているが、12月24日には、サンタクロースに監視の目を向け、その経過をオンラインの地図上でリアルタイムに更新する。

www.noradsanta.orgにアクセスすれば、子どもたち (と子どもの心を持つ人たち) は、何十億もの多くのプレゼントが、どのようにしてこんなに遠くまで運ばれるのか、そしてサンタが次にどの街に向かうのかということを知ることもできる。それに加え、ノーラッドはFacebookTwitterYouTubeGoogle+のアカウントも開設しており、分刻みでサンタクロースの居場所の情報を提供している。

どうして、まじめでお堅いイメージのある軍事組織が、神秘的なトナカイと空飛ぶそりを追いかけるのだろうか。ノーラッドのウェブサイトで説明されているように、この組織がコーナッドと呼ばれていた時代のミスタイプからすべてが始まっている。

この伝統が開始されたのは1955年。コロラド・スプリングスに拠点を置くシアーズ・ローバックが、子どもたち向けのサンタにつながる電話番号を広告に誤掲載したのである。サンタにつながるはずのその電話番号は、コーナッドの司令長官の作戦「ホットライン」の番号だった。当時の作戦指揮官だったハリー・シャウプ大佐は、部下に北極から南へ向かってレーダーをチェックさせ、サンタの兆候を探った。そこに電話した子どもたちは、サンタの最新の位置を教えてもらえたのだ。これがこの伝統の始まりである。

2007年から2011年までは、ノーラッドはGoogleと協力してサンタの旅の地図を作った。しかし2012年には、GoogleのライバルであるMicrosoftと組むことを選択した。

ブログ「サーチエンジンランド」によれば、司令部はGoogleについて「ノーラッドは協力と成功に感謝している」と述べた。「2012年は、NTS (ノーラッド・トラックス・サンタ) とGoogleは、お互いに新しい方向に進むことに同意した」。司令部では、ノーラッドのサンタ・トラッカーの2Dバージョンを作成するために、Bing地図を使用している。

しかし、Googleはサンタの「悪い子リスト」には入っていない。昨年、Googleは、オンライン上に独自のサンタ・トラッカーを用意しており、これはノーラッドのものをしのぐかもしれない。こちらはサンタの現在地と、どれほど遠くまでプレゼントを届けるのかを表示するだけでなく、カラフルなサンタズビレッジをゲームとアニメーションで特集している。Googleは、AndroidアプリとChromeブラウザーの拡張機能も作成し、サンタを追跡できるようにしている。

Google's rival Santa tracker.

パソコンを使用しないなら、ノーラッドのiPhone、Android、Windows Phone向けサンタ・トラッキングアプリをダウンロードすることも可能だ。小さな少年少女たちは、1-877-HI-NORADに電話するか、noradtrackssanta@outlook.comにメールすれば、サンタクロースが地球上のどこを走っているかを知ることができる。

2013年の予告編はこちら

YouTubeで、これまでのハイライトを見てみよう。

[(English) Translated by Gengo]

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