東京電力は11月21日、福島第一原発の4号機の使用済み燃料プールから取り出した核燃料22体を原子炉建屋から、共用プールがある別の建屋に運び出したと発表した。4号機の中には、まだ1511体の核燃料が残っており、作業は始まったばかり。全て運び出すのは2014年末になる見込みだ。このうち9割は原子炉内で核分裂を起こした「使用済み燃料」。強い放射線と熱を出し続けている。
プールの中には未だにガレキが散乱しており危険な作業だ。ハフィントンポストの読者からは「ネット中継する必要があるのでは」という意見も届いている。
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11月18日に掲載した「使用済み核燃料、取り出し作業の懸念点は?」には、30件以上のコメントが寄せられた。その中で、tide2013さんがネット中継を提案し、shinabamorotomo氏と討論するやり取りがあった。
作業の状況をライブカメラで世界に向かって、ネット中継するなどの安全策を取るべきではないでしょうか。公正を担保し、事態を世界に説明するためにはライブ中継は絶対に必須かと思います。
ネット中継には賛成しますが、その手法やノウハウの公開という意義はあるにせよ、安全性を向上させることにはならないのでは?
其れは単に、作業の安全性を担保する目的ではありません。万が一事故が起きたときに、リアルタイムで避難するなり、全世界に向かって同時的に告知する機能を確保できるからです。何しろ、この作業で事故が起きれば、東京はおろか、北半球全体に被害が及ぶと懸念されています。その、ことの重大さに鑑みて、日本が、真に世界に向かって信を問おうとするなら、全ての作業を同時中継して、全ての事態を世界に同時通報していく義務があると考えるのが、誠実な態度と言えるでしょう。
【※】読者の皆様は核燃料移送作業をネット中継するというプランについて、どのように考えますか?コメント欄にご意見をお寄せください。
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