ダ・ヴィンチの隠された壁画発見 イタリア・ミラノにあるスフォルツェスコ城の天井から

レオナルド・ダ・ヴィンチの「失われた」壁画が、城の修復中に発見された。この作品は、イタリア・ミラノにあるスフォルツェスコ城の天井を何層にも重なった水漆喰をはがしたところ発見されたもので、ダ・ヴィンチが1400年代後半に、ミラノ公爵の宮廷画家だった頃に描かれたものとみられる。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「失われた」壁画が、城の修復中に発見された。ハフィントンポストUK版が伝えた。

この作品は、イタリア・ミラノにあるスフォルツェスコ城の天井を何層にも重なった水漆喰をはがしたところ発見されたもので、ダ・ヴィンチが1400年代後半に、ミラノ公爵の宮廷画家だった頃に描かれたものとみられる。なぜ絵が隠されていたのか、理由はまだ明らかになっていない。

イタリアのメディア「ガゼッタ・デル・メッツォジョルノ」によると、この壁画は、桑の木で作られた豪華な円蓋に描かれたもので、500年以上もその姿を隠していた。

壁画はミラノのスフォルツェスコ城の天井部分にある水漆喰の層の下から発見された

ダ・ヴィンチは1498年に依頼を受け、1か月以内に完成するように言われたが、直後にミラノがフランスによって征服されたので、この作品が完成品かどうかは不明だとイギリスの新聞「タイムズ」は指摘している

フィレンツェ貴石博物館から修復士が派遣され、この壁画を明らかにするのに2年間費やした。

職人たちは現在ハンマーやメスを用いて作品を隠していた水漆喰の層を引き剥がす作業を行っている。しかし今後はレーザーや化学物質を用いることも検討されている。

イタリアの新聞「レッゴ」によると、ミラノ市の当局者は2015年にミラノで行われる万国博覧会までに壁画の修復が終えることを望んでいるという。

この作品はダ・ヴィンチが49歳の時に依頼されたもので、 桑の木で作られた円蓋に描かれている

今月初めには、スイスの銀行の金庫室からダ・ヴィンチの作品とみられる500年前の絵画が発見されている

イタリア北部のマントバ候妃イザベラ・デステを描いたこの肖像画の放射性炭素年代測定を行ったところ、1460年から1650年の間に描かれたものと判明した。

ダ・ヴィンチはルネッサンス期でもっとも偉大な芸術家として知られているが、人体の骨、筋肉、心臓や脳などの内臓器官の詳細な研究でも有名である。

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