iPhone 5sと5cでパケ詰まりが最も多いのはドコモ――9月30日、ブランド総合研究所が調査結果を発表した。調査によれば、パケ詰まりを起こす確率は、ドコモがもっとも多く16.8%、ソフトバンクが3.9%、auが2.4%と最も少なかった。
9月20日の新型iPhone発売以降、ドコモ、au、ソフトバンクと大手通信会社3社がすべてiPhoneを取り扱うことになったため、競争の焦点として通信品質に注目が集まっている。「パケ詰まり」とは利用者の多い繁華街などで起こる現象で、電波強度表示は十分なのにもかかわらず、データ通信ができない状態を指す。
今回の調査は、新宿駅・渋谷駅・品川駅・有楽町駅・東京駅・秋葉原駅で合計840サンプルを計測。表示に15秒以上かかった場合を「パケ詰まり」と判定した。また、サイトが表示するまでの時間のテストでは、ドコモがもっとも遅く9.37秒、auとソフトバンクが並んで5.29秒だった。
今回、もっとも結果の良かったauだが、これまでのiPhone 5については、「パケ詰まり」が多いという調査結果が出たり、高速通信規格「LTE」のエリアを事実より広いとカタログに記載するなど、通信品質でソフトバンクに遅れを取っていた。しかし、iPhone 5s /5cで主力に位置づけた周波数帯に対応したため、事情に詳しい専門家は発売前から、「つながりやすさでau有利」と予測していた。
iPhone 5s/5cにおける通信品質はさまざまなメディア、機関がテストを行っている。MMD研究所の調査ではソフトバンクが最速、Engadget日本版ではauとソフトバンク有利、らばQはau有利、週アスPLUSもau、ソフトバンクがいい勝負といった具合で、各社のテストに共通するのはドコモの苦戦模様となっている。
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