9月27日、角川アスキー総合研究所がシンポジウムを開催した。その席上、角川グループホールディングスの角川歴彦取締役会長が、今、人気が急上昇しているブラウザゲーム「艦隊これくしょん」、通称『艦これ』について言及した。
「6月に株価が突然1000円上がって、佐藤くん(佐藤辰男角川グループホールディングス代表取締役社長)が一生懸命がんばって業績が上がったのかなと思ってネットを見ましたら、デイトレーダーの皆さんが艦これにハマっておりまして。こんな面白いゲーム作る会社、伸びるんじゃないかという話で……。よく見ると、100%他の会社がお金をパートナーシップで出してくれていて、うちは扱っているだけでほとんど儲からないことが判明しまして、非常にがっかりしているところです」
Advertisement
と会場を沸かすと一転、「艦これ」の成功にコンテンツビジネスの未来があると示唆した。
「艦これというゲームを作ったのは角川ゲームスですが、十社におよぶグループの会社で、雑誌に展開したい、コミックに展開したい、小説にしたい、というのが21も集まったそうです。ひとつのIP(知的財産)を使いまわすという、私が3年後くらいに目指していたことがささやかですけれども、艦これというものに現れていることを知って、このささやかなものに角川の運命を預けていいものか……大胆ですけれども、こういうところを買っていきたいと思っております」
「艦隊これくしょん」は、戦艦、駆逐艦などを艦船を女性キャラクターに擬人化し、戦闘を繰り返して育てていくブラウザゲーム。「萌え」と「ミリタリー」というマニア好みの要素を組み合わせた点、課金なしでも楽しめる点が人気の理由とされている。
【ゲーム関連の記事】
関連記事