潘基文・国連事務総長が「日本政府や指導者は(歴史認識を)省みる必要がある」と発言し、日本政府や閣僚が反発している問題について、潘事務総長は「発言の趣旨が誤解され、残念だ」と松山政司外務副大臣との会談で釈明している。
潘事務総長は松山副大臣との懇談で、「日本のみについて指摘したものではない」としたうえで、「日中韓3カ国の指導者は過去に起こったことを理解して克服すべきとの趣旨だった」と釈明しました。そして、「発言の趣旨が誤解され、残念だ」との認識を示しました。さらに、潘事務総長は「歴史認識に関する安倍政権の立場などはよく承知している」と強調しました。
(テレビ朝日「国連事務総長が誤解と釈明 歴史認識問題発言で」より 2013/08/29)
潘事務総長の発言をめぐっては、菅義偉官房長官が「我が国の立場を認識した上で行われたのか疑問を感じる。真意を確認し、日本の立場を国連等で説明していきたい」とコメントしていた。
今回の潘事務総長の釈明を受けて、29日、菅義偉官房長官はこれ以上、問題としないことを表明した。
ハフポスト日本版には読者から、中立な立場であるべき事務総長の発言として問題視する意見や、国連への拠出額を減らすほうが良いという意見、日本も国際政治の場で積極的に発言していくべきという意見など、多数のコメントが寄せられている。