菅直人元首相が7月16日に記者会見を開き、安倍晋三首相を同日、名誉毀損で提訴したことを明らかにした。「ネットを使った悪質な名誉毀損行為が行われており、それを放置できないと考えた」と述べた。IWJが中継した会見動画によると、詳細は以下の通り。
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「安倍晋三氏は2011年5月20日付のメールマガジンで『菅総理の海水注入指示はでっち上げ』と題する記事を掲載し、私が何度もネット上で訂正と謝罪を求めたにも関わらず、参議院選挙期間に入った今日現在に至るまで、ネット上で掲載を続けておられます。内容は全く虚偽の情報で、それに基づいて私の名誉を著しく傷つける中傷記事である。それだけでなく民主党と民主党政権に対してマイナスとなるイメージを植え付ける内容でして、選挙の公平性を損なう物と言わざるを得ません。
安倍晋三氏は現職総理大臣として、本来公平な選挙の実施に責任を持つ立場であり、記事内容が虚偽であることが明白であることから、裁判の結果を待つまでもなく誤りを認め、記事の削除と謝罪を行うことを強く求める物であります。
なお、私自身は総理経験者として現職総理を訴えることが適当であるかどうかは、かなり熟慮しました。その上、当時、安倍総理自身がすでに総理経験者であって。総理経験者でありながら虚偽情報に基づいて、私に対し『総理の即刻辞任』をも要求してこられたということを考えますと、私も残念ながら現職総理に対してもきちんと提訴することが必要であると、熟慮した結果、考えたものであります」
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