「化粧する男性」の実態調査:英米の1000人が対象

広告会社JWT社が、米国と英国の男性1000人に対して行った調査によると、自分を美しく見せなければならないというプレッシャーを感じる傾向が男性のあいだに強まっているという。

著名なファッション・スタイリスト、レイチェル・ゾー氏の夫であるロジャー・バーマン氏は、投資銀行に勤務しているが、妻と一緒にパーティーに出るときはアイラインを入れている

メーク好きな男性は、彼だけではないようだ。現代の男性は、自らの美容の幅を広げつつあるのだ。

広告会社JWT社が、米国と英国の男性1000人に対して行った調査によると、自分を美しく見せなければならないというプレッシャーを感じる傾向が男性のあいだに強まっているという。同社が実施した「The State of Men(男性の現状)」というタイトルの調査報告は、現代男性の洗面所の棚の中身を明らかにし、どのような製品が男性たちの間で最も使用されているかをかいま見せてくれる。

昨年の記事で紹介したように、現代の英国の男性は、女性とほとんど同じくらいの金額を化粧品やファッションに費やしているのだ[リンク先によると、女性は年間に2462ポンド(約37万円)、男性は1786ポンド(約27万円)]。

今回の調査によれば、男性たちが使用する化粧品のランキングは以下の通りだ。

54% スキンケア製品(保湿製品やアイクリーム)

33% 脱毛ワックス・脱毛器具

39% リップクリーム

29% マニキュア

24% フェイシャルパック

13% 眉毛用脱毛器具

19% タンニングムース(肌をブロンズ色に見せるためのムース)

9% ファンデーション

11% ブロンザー(肌をブロンズ色に見せるための化粧品一般)

10% コンシーラー

26% 何も持っていない

マニキュアをしている男性がこれほど多いとは、皆さんは知っていただろうか。トム・フォードマーク・ジェイコブズなどの一流ファッションブランドが男性向け化粧品を出し、韓国ではアイペンシルやファンデーションを使って化粧をする男性が増えていると報道される現在、上に示した数字は本当なのだろう。美容の世界が提供してくれる楽しみに男性も浸り始めたことは歓迎したい。

けれども、こうした男性美容ブームの到来と同時に、男性たちには数々の不安が現れてきていることも、同調査は明らかにしている。そうした不安を順番に挙げると、1位:ビール腹、2位:胴回りの脂肪、3位:腹筋の割れ目が見えなくなること、4位:胸のたるみ、と続く。

調査に回答した男性の10人に8人が、「良い体型を維持しなければならない」というプレッシャーを、女性と同じくらい強く感じているようなのだ。

読者の皆さんは、こうしたトレンドに気がついていただろうか? 男性が美容の世界に参入してきていることをどう考えるだろうか?

以下のギャラリーでは、「化粧が印象的な男性セレブ」20人を紹介している。

[Rebecca Adams(English) 日本語版:丸山佳伸、合原弘子/ガリレオ]