「10代のエリート」のための国際的ソーシャルネットワーク

英『インディペンデント』紙の記事によると、13歳から18歳の「知能の高い子ども」のために作られたソーシャルネットワーク「International Gateway for Gifted Youth(IGGY)」の登録者数が、最近2500人を超えたという。

英『インディペンデント』紙の記事によると、13歳から18歳の「知能の高い子ども」のために作られたソーシャルネットワーク「International Gateway for Gifted Youth(IGGY)」の登録者数が、最近2500人を超えたという。

英国ウォーリック大学が設立したIGGYは、生まれつき高い知能を持った「ギフテッド」と呼ばれる中高生たちをメンバーとして、じっくりと考えさせるようなゲームを楽しんだり、議論に参加したり、自分以外のギフテッドの学生たちと交流をもつ機会を提供することを目的としている。

ウォーリック大学のニュースリリースによると、2011年に設立されたIGGYの目的は、「生まれつき高い知能を持った若者が、(中略)自分に秘める大きな可能性に気付くよう支援する」ものだ。同サイトの創始者たちは、ギフテッドの学生たちが共同で何かに取り組むことは彼らに貴重な経験を与えると考えており、メンバーになった学生たちが「一流の大学教授や指導教官、世界中のギフテッドの若者たちと意見を交わし、知識を深めていく」よう支援している。

IGGYは、Facebookのような誰でも参加できるサイトではない。登録するためには、自分の学校の教師から推薦を受けなければならない。サイト運営者は、「ある生徒が上位5%の知能のグループで活躍できる可能性があるかどうかを判断するには、その生徒と毎日顔を合わせる学校教師が最適だ」と説明している。

IGGYの登録料金は、英国在住者は年間90ユーロ(約1万2000円)、英国以外のメンバーは、年間200ユーロ(約2万6000円)だ。また同サイトによると、経済的・教育環境的に不利な学生の場合は支援が得られる。

IGGYのアカデミック・ディレクターであるアダム・ボディソン博士はインディペンデント紙に対し、同サイトを通してギフテッドの学生たちに一流大学進学を目指す勇気を与えたい、と語っている。

「IGGYは『学力オリンピック』のようなものです」と、ボディソン氏は地元放送局に述べている。「世間では、スポーツで優秀さを競うことは認められていますが、学力の場合はそのような競争は受け入れられない傾向があります。われわれはその状況を変えたいと思っています」

IGGYのメンバーであるサティヤム・パテルくんは「BBC World Service」のインタビューで、「IGGYは、自分を奮い立たせて知らない人たちと交流する良いチャンスだと考えました。そこで私はそのチャンスをつかみ、それ以来このサイトが気に入っています。メンバーになったことに後悔はありません」と述べている

IGGYには、科学やクリエイティブ・ライティング(創造的な文章執筆)、数学、歴史、政治などの分野について、記事やディベート、ゲーム等が盛り込まれている。

[以下のギャラリーは「世界の「IQが高い人」10選」。スティーブン・ホーキング(推定IQ160)、キム・ウンヨン(推定IQ210)、ポール・アレン(マイクロソフト社共同創設者、推定IQ170)などが紹介されている。]

[Rebecca Klein(English) 日本語版:丸山佳伸/ガリレオ]

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