NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」のテーマ曲を、都議選の候補者の選挙カーが流していることについて作曲家の大友良英さんが苦言を呈している。
「あまちゃん」は、主演女優の能年玲奈さんのフレッシュな演技と、宮藤官九郎の軽妙な脚本が相まって大ヒット。第11週目の関東地区の平均視聴率は22.1%にもなった。番組冒頭で流れるテーマ曲は大友良英さんが作曲を担当し、ブラスバンドがスカのリズムを奏でる軽妙な物で人気を後押ししている。この曲が収録したCDが6月19日に発売予定だが、ドラマの楽曲集としては異例の初回出荷数1万5000枚を突破した。
この人気にあやかろうとしたのだろうか。6月23日に投開票される東京都議選の候補者の選挙カーが、6月上旬ごろから「あまちゃん」のテーマ曲を流しながら町内を走っていることが、ネット上では話題になっていた。
ところが、作曲した大友良英さんは許可を出していなかった模様で、6月14日、ツイッターで次のように苦言を呈した。(ブログでも同様の文面を掲載している)
今回の件について、筆者が実際に東京都千代田区内で「あまちゃん」のテーマ曲を選挙カーで流していた現場を見た政治団体の事務所に電話をかけた。以下は男性担当者の話だ。
「今日になって大友さんのツイッターをフォローしている方から先ほど連絡が入って、大友さんの書き込みを確認した。これまで、大友さんから流すのをやめてほしいという要請はなかった。本日6月14日をもって、『あまちゃん』のテーマ曲を流すのやめる方針で、午後8時に事務所内で話し合って正式決定する」
なお、「大友さんから許可を受けていたのか?」とも聞いたが「他からも電話がたくさん来ている」とのことで、電話を切られてしまい、明確な返答はもらえなかった。
【変更】当初のタイトルは“「あまちゃん、選挙カーで流さないで」作曲家の大友良英さんが苦言”となってましたが、コメント欄での指摘を受けて変更しました。
※「あまちゃん」のテーマ曲を選挙カーで流したことについて、読者の皆様はどう思いますか。コメント欄にご意見をお寄せください。
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