「サッカー不毛の地」ともいわれるアメリカに、イングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティが乗り込んでくる。しかも、手を結んだ相手は米大リーグのトップチーム、ヤンキース。2チームが共同でニューヨークに新しいサッカーチームをつくった。ニューヨークではニューヨーク・レッドブルズに続き2チーム目となる。
朝日新聞デジタルは以下のように伝えている。
米大リーグのヤンキースとサッカーのイングランド1部(プレミアリーグ)の強豪マンチェスター・シティー(マンC)が共同運営する、ニューヨーク本拠のサッカーチームが21日発足した。豊富な資金力を持つ両チームが手を組み、北米のサッカー市場開拓を目指す。ヤンキースのホームページやAP通信などによると、チーム名はニューヨーク・シティーFCで、2015年から米メジャーリーグサッカー(MLS)に参入する見込み。マンCを所有し、アラブ首長国連邦の王族一家でもあるマンスール氏が新チームの筆頭オーナーになり、ヤンキースも所有会社の一員に加わる。ニューヨークに新スタジアムを建設する構想もある。
(朝日新聞デジタル 2013年5月22日13時0分)
ヤンキースは21日、公式ホームページで共同運営によるサッカーチームの発足を発表した。発足の目的として、「アメリカ国内リーグの活性化」や「急増するサッカーファンの需要に応える」ことなどが挙げられている。ニューヨークのブルームバーグ市長も「世界でもっともエキサイティングで人気のスポーツの一つであるサッカーこそ、世界で一番大きな舞台で開催されるべきだ」として新チームの発足を歓迎している。
■MLS初の日本人プレーヤーはニューヨークに
ニューヨーク・シティーFCのライバルとなるニューヨーク・レッドブルズでは、MLS初の日本人プレーヤー・木村光佑が活躍している。同チームには元フランス代表のアンリやオーストラリア代表のケーヒルなども在籍している。ニューヨーク・シティFCも日本人選手の獲得に乗り出してくれれば、両チームによる「ニューヨーク・ダービー」で日本人同士の競り合いを見ることができるかもしれない。期待したい。
■CITY ON TOUR: New York City FC announcement
■反応は悲喜こもごも
「やったー!」
「これこそ私たちが望んでいたこと」
「発表に興奮した」
などの歓迎コメントがある一方、
「ヤンキースはもっといい選手の獲得に金を使うべき」
「最も好きになれないチームができた」
などの厳しいコメントもある。
賛否両論はあるが、世界トップクラスの野球とサッカーの試合を両方楽しめるようになることは、スポーツ好きのニューヨーカーにとって素晴らしいことであることは間違いない。次に狙うは念願のオリンピック開催か?
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